バレエのレッスンで
最初に行なう『プリエ』
これは足腰を鍛えるのにとても良い動きです。
お相撲さんが稽古の際に四股を踏むのとよく似ていますね😅
プリエは簡単な動きに見えますが、
きちんとやろうとすると結構大変です。
グラン・プリエやルルベの足は、
必ず足の正中線がズレないようにしなくてはなりません。
これでは真っ直ぐではありませんね〜
いわゆるカマ足です。
この立ち方を繰り返していると、
気づかないうちに捻挫のような状態になります。
そもそも人間の足は小指側の可動域が広いので
カマ足になりやすいのです。
意識して足を真っ直ぐに保つ必要があります。
カマ足になりやすい原因はいくつかありますが、
その多くは普段の姿勢です。
足の土踏まずの真上に真っ直ぐ立つ事が理想ですが、
この子の場合、骨盤が前傾して身体が大きくS字になっています。
この子はとても綺麗なルルベをしていますが、
やはり骨盤が少し前傾しています。
ターンアウトが十分でなく、ルルベが低いのですが、
3人の中では一番真っ直ぐに立っています。
バレエの特徴であるアーンアウトをする事で、
前傾した骨盤を立てる事が出来ます。
骨盤が立ってくると重心が変わり、
姿勢も改善されます。
イラストを見ていただくとおわかりの通り、
お尻の下の位置が上がり、
脚に掛かる体重の負担が軽減されます。
しかし、この状態を維持するには
強靭な体幹を必要とします。
バレエのレッスンでは、
この強靭な体幹を作る事が目標です。
動脚ばかりを重視してしまう人が多いのですが、
軸脚と身体の中心線を意識し、
どんな動きにも堪えられる強い軸を作りましょう。
プリエは「膝曲げ運動」ではありません。
身体をしっかり上方に引き上げたまま、
ターンアウトをする事で膝の屈曲が起こるのです。
またプリエから膝を伸ばす時、
決して膝の力を使わないようにしてください。
「では、どこの力を使うの?」
脚はターンアウトを続けたまま、上体とお尻の下で上がります。
そうすることによって足全体を使う事が出来、
膝を押し込んだ反張膝になる事を回避できます。
反張膝については
↓ ↓ ↓ ↓
前後に壁があって、
その間の狭い空間でプリエをするイメージで行なってください。
お尻が後に出てしまっても、
爪先の向きよりも前に膝が出てしまっても
前後の壁にぶつかってしまいますよね。
横から見た時に薄い身体でプリエできる事が大事です!
もちろん前から見た時に正中線をしっかり保つ事も!
正しいプリエで、強靭な足腰と体幹を作りましょう!